仮想通貨とは?
2018年の段階で1,000種類を超える仮想通貨が出回っているといわれており、その中でも注目を集めている通貨の中の一つに、ダッシュコインがあります。こちらは匿名性の高い仮想通貨といわれていて、価格も上昇傾向が続いています。
そこで、ここではダッシュコインの特徴について詳しく見ていきます。
ダッシュコインは2014年1月、Evan Duffieldという人が開発した仮想通貨です。当初は「ダークコイン」という名称で発行されていましたが、2015年に現在の名前に改名されました。通貨の単位はそのまま「DASH」です。
チャリティや即時支払いの際に利用しやすいとして、世界中で人気が高まっています。2017年12月時点での時価総額は日本円で約6,500億円となっています。数ある仮想通貨の中でも6位につけているアルトコインです。
ダッシュコインがここまで世界中の注目を集めるアルトコインとなったのは、その匿名性の高さが大きいです。
仮想通貨の中でもトップクラスの知名度・時価総額を誇るビットコインではブロックチェーン技術が採用されています。ブロックチェーンはそのシステム上、取引履歴などはネットワークの中で公開されています。このため、「どのアドレスからどのアドレスに送金されたか?」という記録が確認できるようになっています。つまりビットコインを渡したり受け取ったりすれば、知られてしまいます。
一方ダッシュコインの場合、送受信者の間に資金がいったん集められるプールのような場が用意されています。送金すると、コインはいったんこのプールの中に混ぜられるので受信者は誰から仮想通貨を受け取ったかわからなくなります。そのため、履歴を外部から確認できまないので、コインの保有量などプライベートなことを知られずに済むところが魅力です。
ビットコインが登場して、金融機関などを介する必要がないため、特に海外送金するときなど手続きがスピーディになりました。ダッシュコインはさらに取引スピードを速くすることに成功しています。
ビットコインの場合、マイナーのブロック形成をするのに手間取ってしまうため、取引完了するには最短でも10分はかかります。それでも従来の手続きと比較すると早いですが、ダッシュコインの場合公式サイトによると1秒未満で手続きが完了してしまいます。1秒未満なので、送金すれば相手側はほぼリアルタイムで入金を確認できます。
なぜこれほどまでに取引がスピーディーか、それはマスターノードという取引承認を専門的に行うツールに関係しています。ネットワーク端末を持っていれば誰でも利用できるツールです。利用するには、24時間端末を稼働する必要があります。常に端末が動いているため、瞬時に取引承認ができる体制が整っていて、ほぼリアルタイムの入金反映を実現できるのです。
仮想通貨の取引をするにあたって、セキュリティは担保されているかどうか気になるところです。結論から言うと、ダッシュコインは高いセキュリティが担保されているといってよいでしょう。
というのもダッシュコインではX11という暗号技術を導入しているからです。X11とは11種類のハッシュ関数を組み合わせたプログラムを指します。ハッシュ関数とは、データを暗号化するために使われる関数のことです。この関数を実に11種類も組み合わせているため、複雑な暗号が完成でき、第三者が解読するのは不可能なわけです。ほかの仮想通貨と比較しても暗号技術はハイレベルなため、コインが盗まれるリスクは極めて低いといえます。
ダッシュコインを購入するためには、取引所を介する方法が一般的です。国内取引所では、まだ取り扱っているところは少ないですが一部購入できるところもあります。日本語表記されていますから、気軽に注文できるでしょう。
もし語学力に自信を持っているのであれば、海外取引所を活用する方法もあります。国内取引所と比較して取り扱っている通貨数が多いです。国内の場合、10種類前後の仮想通貨しか取り扱っていないのに対して、海外取引所の中には100種類近くの通貨に対応しているところもあります。また手数料が安いのも魅力です。0.1%程度のところもあるので、ほとんどコストを気にすることなくトレードできます。
ダッシュコインは日本国内では、まだまだ知名度の低いマイナーな仮想通貨かもしれません。しかし今後伸びてきて、日本でも存在感を発揮する可能性は高いです。特に匿名性の高さは世界中で評価されています。個人情報などの流出の危険性が低く、安心して仮想通貨の取引ができるでしょう。このため、中長期的には上昇する可能性も高く期待でき、こちらを使って運用するのも一考です。