仮想通貨とは?
仮想通貨の取引所といわれると、多くの人がコインチェックやビットフライヤーをイメージするかもしれません。いずれもコマーシャルなどで日頃、目にすることも多く、知名度は高いです。今回紹介するコインエクスチェンジは国内の仮想通貨取引所ですが、広告をあまりみることがないということから、知らないという方も多いかもしれません。しかしコインエクスチェンジですが、実は世界最大級の仮想通貨取引所ともいわれている取引所なのです。
コインエクスチェンジはQUOINE株式会社によって運営されている仮想通貨取引所です。QUOINE株式会社は2014年11月にシンガポールで設立され、2016年4月には東京都千代田区に移転しました。資本金は20億円で、2017年12月におけるビットコインの取引高は5842億円に達しています。
QUOINE株式会社は最初シンガポールを拠点にしていました。しかし代表は栢森加里矢という日本人の方です。栢森さんは東京大学法学部卒業したのち、ハーバード大学に進学してMBAを取得しました。その後、日本やアメリカ、アジア各国で投資やITビジネス、ベンチャーなどに携わってきた実績を誇ります。2017年5月10日には、日本外国人特派員協会の記者クラブでスピーチを行ったこともあり、仮想通貨業界では優れた経営者として、広く知られた人物と言えるでしょう。
仮想通貨取引所がハッカー攻撃にあって、資金流出する事件は日本国内外で起きています。そのため、取引所にはハッカー攻撃に対応できるような高いセキュリティが求められるでしょう。日本でも2017年4月に改正資金法が施行されました。その中で仮想通貨も通貨の一種であると認め、仮想通貨交換業を行うためには金融庁に登録手続きをすることが義務付けられました。こうして、2018年2月22日の時点で仮想通貨取引所16社が金融庁への登録を済ませています。
その中でも最初に金融庁への登録が認められたのが、このコインエクスチェンジです。金融庁が認めている仮想通貨取引所となれば、セキュリティ管理もしっかり行っていると推測できます。例えば取り扱っている仮想通貨は完全にコールドウォレットで管理しています。コールドウォレットとはインターネットには接続されていないウォレットのことです。サイバー攻撃はネットワーク上で行われますから、ネットから切り離されたウォレットは攻撃にさらされません。プラスマルチシグといって、二重認証システムを導入し、なりすましの防止にも対応しています。
日本国内の取引所の場合、基本的に日本円を使って仮想通貨を購入する形になります。しかしコインエクスチェンジの場合、世界中の法定通貨を使って取引できるのも特徴です。
日本円のほかにもアメリカドル・ユーロ・オーストラリアドル・シンガポールドル・香港ドル・人民元・南アフリカランド・フィリピンペソ・インドルピーの10種類の法定通貨を使ってビットコイン取引ができます。例えば海外旅行に行って使い切れなかった現地通貨があったとします。コインエクスチェンジであれば、その現地通貨を日本円に変えずに、仮想通貨をそのまま購入できるかもしれません。
最初のうちはコインエクスチェンジで取引するにあたって、やり方のわからなくなることも出てくるでしょう。そのようなお客さんのためにコインエクスチェンジではユーザーサポートを実施しています。
しかもコインエクスチェンジでは、LINEを使ったサポートサービスを展開しています。LINEの場合、スピーディに回答を受けられる可能性が高いため取引に支障をきたすこともないです。ほかの取引所でも問い合わせデスクはある場所は多いですが、時間のかかるところも多く、思うように取引を進められないところも多いです。コインエクスチェンジであれば、快適に初心者の方でも取引を進められます。
コインエクスチェンジのトレードツールは機能的でわかりやすいと評判です。しかも画面レイアウトもわかりやすく、5種類のカラーテーマから自分の好きなようにカスタマイズできます。AndroidやiOSの両方に対応していて、スマホアプリをインストールすれば外出先のちょっとした時間を使ってトレードすることも可能です。
コインエクスチェンジは最初シンガポールで設立されました。しかし2年後日本に本社を移しました。これはアジア市場におけるナンバーワンシェアを狙ってのものといわれています。日本に本社を移した際には、実に約1600万ドルもの資金調達を行ったとされます。これもいかに日本の仮想通貨市場に本腰を入れて参入しているかの証拠です。
世界でもトップレベルの取引所といわれるコインエクスチェンジを活用して、仮想通貨の資産運用を進めていきましょう。口座開設は無料で、手続きも5~10分程度で完了しますから、アカウントの作成だけでもしておくとよいでしょう。
コインエクスチェンジではつぎの5つの仮想通貨の取り扱いを行っています。
・ビットコイン(BTC)
・イーサリアム(ETH)
・リップル(XRP)
・ビットコインキャッシュ(BCH,BCC)
・キャッシュ(QASH,QASH)
この5つの仮想通貨は全て現物取引・レバレッジ取引が可能です。また仮想通貨以外に日本円以外の次の9つの法定通貨を使用することができます。
・JPY(日本円)
・USD(アメリカドル)
・EUR(欧州 ユーロ)
・AUD(豪ドル)
・HKD(香港ドル)
・SGD(シンガポールドル)
・CNY(人民元)
・PHP(フィリピンペソ)
・IDR(インドネシアルピア)
コインエクスチェンジの手数料ですが、現物取引・差金決済取引ともにベース通過であるBTC/JPYの取引は無料となっています。それ以外のアルトコインを含んだ通貨ペアに関しては約定金額に対して0.25%かかります。
また仮想通貨のポジションを維持する場合は、「ポジション料」という手数料が取られてしまいます。このポジション料は維持する仮想通貨の保有量に対して1日に0.05%に設定されていますが、短期間の場合はさほど気にならない金額です。
入金手数料に関しては法定通貨・仮想通貨共に無料となっており、出金に関しては法定通貨は500円、仮想通貨に関しては無料となっています。法定通貨のときにかかる銀行手数料は利用者負担です。
そのため、現金で銀行に入金する場合には、銀行手数料とコインエクスチェンジの手数料500円を支払わなければならりません。そう考えると、ある程度大きな金額の引き出しでなければ損をする可能性が高いです。
仮想通貨の送金手数料に関しては、コインエクスチェンジは無料となっていますが、仮想通貨を間違って入金した場合に口座に戻す場合には、「仮想通貨ご入金回復手数料」を取られてしまいます。この「仮想通貨ご入金回復手数料」は、コインエクスチェンジの場合入金金額に対して10%と決められています。
コインエクスチェンジは比較的相場が安定しているので、荒れることが少なくスプレッドが安定していると言えます。日本だけでなく世界中の15以上の取引所と連携していることから、仮想通貨や法定通貨の取引量が多く流動性が高いために、スプレッドを狭く設定しているのでしょう。
コインエクスチェンジでは、レバレッジは最大25倍まで設定することができ、国内の取引所と比較してみるとかなり大きい数字になっています。
コインエクスチェンジでは2倍・4倍・5倍・10倍・25倍の5種類のレバレッジから選択することができ、25倍のレバレッジは個人向けで最大となっていますが、法人であれば50倍まで設定することが可能となっています。
例えば2万円でレバレッジ2倍なら4万円、4倍で8万円、5倍で10万円、10倍で20万円、25倍で50万円の取引が可能になるのです。
少ない金額で大きな投資をしたいときに有効ではありますが、レバレッジを効かせすぎると大きな利益を得ることができますが、その分ハイリスクだということも覚えておきましょう。
最初から25倍で挑戦すると失敗する可能性が高いので、少ないレバレッジから始めたほうがよいです。
コインエクスチェンジのスマートフォンアプリを利用するには、事前にPCからコインエクスチェンジの会員登録をする必要があります。
コインエクスチェンジのアプリは、二段階認証形式です。メニュー欄の一番上に表示されている自分の名前をタップすることで、二段階認証の設定画面が開きます。ここで仕様するキーに関してはバックアップを取るときに必要になるのでメモにとるなどして保管しておいたほうがよいでしょう。
スマートフォンにダウンロードした段階ではアプリ内の表記が英語になっているため、「設定-言語」で日本語を選択することで日本語表示にすることができます。
アプリでは入出金のほか、仮想通過の送金を行うことができますが、銀行入金しか使用できません。
始値や終値、高値や安値といったものからアラート、チャートスタイルやローソクの足の時間などのチャートの表示設定や機能の設定も自由に設定することが可能となっています。
チャート画面が小さくて見えにくい場合には「ピンチアウト機能」を使いましょう。このピンチアウト機能はチャートを拡大表示する機能なので、チャートの見えにくさを解消することができます。
取引に関しては、自分が取引したい通貨をタップすることで取引画面が開きます。この画面で注文数などを確認することができ、売買の指示をだしておけば自動で仮想通貨の取引を行ってくれる仕様になっています。
取引画面や入出金画面は初心者でも見やすく、操作しやすいレイアウトです。コインエクスチェンジでは今後取扱い通貨が増える予定があるようなので、今すぐ使うことがなくてもアプリをダウンロードしておいたほうがよいかもしれません。
仕事が忙しい人は、スマートフォンにアプリをダウンロードしておくことで、休憩時間などちょっとした時間に市場の動きを確認することができるようになります。