仮想通貨とは?
日本国内にいくつか取引所がありますが、その中でも知名度の高い取引所の中のひとつにZaifがあります。テレビなどのコマーシャルでもしばしば宣伝しているため、名前だけなら聞いたことがあるという人も多いでしょう。取引高に応じた報酬キャンペーンなど、ユーザーのためのサービスを充実させているのが特徴です。ここではZaifの魅力について検証します。
Zaifはテックビューロ株式会社が運営している仮想通貨取引所です。テックビューロは2014年6月に設立された会社で、代表取締役は朝山貴生という方です。朝山貴生さんはNEM.io財団の理事を務めており、NEM.io財団では、ブロックチェーンプロジェクトを推進しています。仮想通貨のシステムの根幹をなすブロックチェーンに深く携わっている方といえるでしょう。
Zaifで取り扱っている仮想通貨はビットコインやビットコインキャッシュ、イーサリアムといったメジャーなもののほかに、NEMやモナコインがあります。コインチェックがハッキングされ仮想通貨が外部に流出した「コインチェック事件」で有名になったNEMは、Zaifが世界で一番取引量が多いと言われています。
Japanマネーに人気のある仮想通貨で、送金システムに強みがあり、カタパルト実装された際には金融機関での使用が活発になると予想されているので今後に期待できるといえるでしょう。
モナコインは日本で生まれた仮想通貨で、2ちゃんねらーを中心に日本国内で人気があります。モナコインはコミュニティ性が活発な仮想通貨で、投資目的というよりはコミュニティに参加するといった意味合いで購入する人が多いです。
2018年6月現在、特にこれといった目立った動きはありませんが、コミュニティの力によって今後の展開が期待できる仮想通貨ともいえるでしょう。
Zaifでは仮想通貨と日本円の取引手数料が「マイナス0.01%」となっています。さらに本人確認をすることで、取引手数料をもらうことができるというシステムになっているので、お得感があります。
他の仮想通貨取引所と比較してみると、取引手数料無料の所はあっても、Zaifのようにマイナスになっている所はありません。本人確認で振込手数料をもらうことができるという点も合わせて考えると、Zaifは仮想通貨取引所の中でも取引手数料はお得だと言えるでしょう。
日本円の入金に関しては、Zaifの提携している「住信SBIネット銀行」を利用しているのであれば、振り込み手数料が毎月15回まで無料になり、他行の場合は銀行ごとに手数料が異なります。コンビニ入金やペイジー、クレジットカード入金だと手数料は銀行振込と比べるとかなり割高になってしまいます。
出金手数料は、大手仮想通貨取引所と比較してもさほど差がないため、平均的な金額といえるでしょう。
Zaifの仮想通貨取引手数料は2018年6月現在「マイナス0.01%」となっており、本人確認後のトレードでは手数料をもらうことができます。そのため取引時のスプレッドを狭くできる可能性が高いですが、手数料やスプレッドは常に変動し続けているので、手数料やスプレッドの動きにも注意しておきましょう。
Zaifは売買の場所をどちらも所有しており、ユーザー数や取引量が安定してるため、スプレットが狭い傾向にあります。
Zaifでは信用取引のレバレッジは最低1倍、最大で7.77倍まで選択することができます。しかしレバレッジは市場の流れなどを読んでZaif側が判断するため、場合によっては最大レバレッジ数が利用できないという事もあります。
Zaifでは先物取引の場合は追証がないという大きな特徴がありますが、決済で利益が出たときに、利益の0.7%を手数料として徴収している点は注意が必要です。
レバレッジを1倍で運用している場合には手数料は発生しない仕組みになっているので、自分の予算の範囲で運用したいという人でも利用しやすいという事ができます。
仮想通貨取引所の中でも、Zaifは他に類を見ない画期的なサービスをいろいろと試みていることで有名です。例えば「Zaifコイン積立」というサービスを実施しています。これは毎月一定額指定した銀行口座が引き落とされて、そのお金で仮想通貨を購入するサービスです。会社などで行われている財形貯蓄に似たようなサービスといえます。
このように毎月半ば強制的に仮想通貨の購入ができるため、一定額仮想通貨の資産運用が可能です。しかも自分でいちいち購入手続きをする必要がないため、仕事でトレードを自分でするのは面倒という方にもおすすめのサービスといえます。
実はこのように一定額を購入する方法は、投資手法にもあります。ドル・コスト平均法と呼ばれるもので、同じ金額を投資することで相場が下がったときにはたくさん・上がった時には少なく購入できます。平均購入単価の平準化を図ることで、価格変動リスクのマネジメントができます。多少価格が上下動しても、中長期的には安定した利益が得られます。Zaifコイン積立をうまく活用すると、資産を着実に増やせる可能性も高まります。
Zaifでは信用取引も実施しています。信用取引では自分の手持ち資金よりも大きな金額を使った取引のレバレッジが利用できます。預けている額の最大7.77倍の資金で取引が可能です。もちろんレバレッジをかけて取引をして失敗すれば、損失はその分大きくなります。しかしZaifでは追証を求めません。つまり追加で担保金を口座に入れる必要がないため、最大でも口座に預けている金額分を失うだけで済みます。損失を限定的にでき、リスクマネジメントの意味でもおすすめです。
信用取引の場合、いわゆる空売りのできる点もメリットです。通常であれば、売る仮想通貨がないため、買いから取引に入らなければなりません。しかし信用取引の場合、売りから入ることも可能です。こうなると仮想通貨が下落局面に入った場合でも、利益の出る可能性が出てきます。
例えばビットコインが50万円の時にZaifから1BTCを借りて売ります。そしてビットコインの価格が45万円に下がったところで1BTCを買い戻した場合、ビットコインは下落しても5万円の儲けが確定できます。空売りができると、利益の生まれる可能性が高まります。
ただし信用取引は日本円とビットコイン、ネム、モナコインを担保として預けることが前提となります。この部分に留意して取引を検討しましょう。
無料で利用できるZaifアプリはiOSバージョンとAndroidバージョンがありますが、アプリならではの目立った特徴は「Zaif Payment」くらいで、そのほかはブラウザでのやり取りとあまり変わりありません。機能的には資産の確認のほか、仮想通貨の送受信・売買、チャートの閲覧・仮想通貨での商品購入時の支払いが可能です。
Zaifのアプリを利用するときに気を付けたいのが「登録メールアドレス」です。アプリに登録したメールアドレスはZaif取引所のものとは別となり、アカウント自体も別となります。
Zaifアプリで取引所での仮想通貨の売買を行うことができますが、都度Zaif取引所のアカウントでログインし直しする必要があるという手間がかかり、逆にZaif取引所でアプリに送金した仮想通貨を取引することはできない仕様になっています。
Zaifウォレットアプリの特徴のひとつとして、「Zaif Payment」があります。これはモナコインやビットコインなどで商品を購入したときの支払い手数料を無料にすることができるシステムです。
「Zaif Payment」を利用して商品を購入すると、ショップにはモナコインなどの仮想通貨が日本円に換金されて送金される仕組みになっています。
この「Zaif Payment」を利用するためには、「Zaif Payment」に登録する必要がありますが、Zaifウォレットアプリから簡単に登録することができます。
仮想通貨取引所で取引する際には、銀行振り込みなどで入金して、そして買い注文をかける必要があります。しかしZaifの場合、クレジットカードで購入が可能です。
クレジットカードの場合、その場ですぐに仮想通貨を購入することが可能です。例えば土日祝日の場合、銀行振込をしたくても翌営業日まで反映されません。例えば土曜日に仮想通貨の価格が急落して購入のチャンスでも、それを生かせない可能性が出てきます。クレジットカードであれば、曜日・時間帯の関係なく取引できるため、売買のチャンスをきっちりつかめます。
ただしクレジットカードを使って購入するのは、「ここぞ」という時だけにしておくべきです。というのもほかの方法と比較して、手数料が多くかかってしまうからです。またクレジットカードで購入できる仮想通貨は限定されていて、ビットコインとモナコインだけになりますから注意しましょう。
Zaifは先ほども紹介したように、仮想通貨の中では珍しく積立投資のできるのが特色です。「仮想通貨の投資に興味があるけれども、そちらへ回せる資金がない」という方はいませんか?積立投資であれば、毎月一定額を投資に回せますから、確実な資産運用ができます。また信用取引ができるという点も注目でしょう。
空売りやレバレッジをかけたトレードなど、現物取引ではできなかった投資スタイルを試せますから、ぜひご利用してみてください。