仮想通貨とは?
大手企業が出資・システム導入を進めているということで、業界でも注目の存在になったリップルの相場はどのくらいでしょうか?リップルの開発者たちが設立したRipple社では公式チャートを公開しています。こちらのチャートを利用すれば、相場が今までどのように推移しているかわかります。トレンド以外にも各種データを取得できるので、運用する際には活用しましょう。
2015年のリップルの相場を見てみると、1XRP当たり1円程度となっており、それほど高値ではありませんでした。これは今のようなシステムを導入している企業があまり多くなかったからです。このため仮想通貨業界でもあまり知名度の高い存在ではありませんでした。2016年当初もその状況は同じで、チャートを見ても最初は相場が値下がり気味でした。しかし後半になると金融機関のシステムの採用が発表されたこともあって、復調の兆しを見せ始めました。
2017年になると、相場が急騰していきます。特に2017年5月は一つの契機になったと考えられます。それはロックアップの発表です。Ripple社では自社で持っているおよそ600億XRPの中でも9割程度のXRPをロックアップしました。年初は1XRP当たり0.5~0.6円だったのが、一気に50円を超えました。数か月で相場が100倍程度上昇した計算になります。「リップル億万長者」と呼ばれる人が多数生まれたのもこの時期です。
2017年12月21日には1XRP当たり153円にまで相場が上昇しました。しかしチャートを見るとその翌日にガクッと右肩下がりになっているはずです。チャートの右肩下がりはリップルに限ったことではありません。仮想通貨が全般的に暴落してしまいました。
これはウクライナが火元といわれています。ウクライナのある仮想通貨取引所でビットコイン6万BTCが盗まれて、それが一気に売却されたことが原因です。リップルも例外ではなく、1XRP当たり84円にまで一気に相場が下落しました。1日で一気に相場が半減したことになります。
どの仮想通貨も12月22日には暴落しました。しかしチャートを見てみると軒並み仮想通貨は午前中から一気に落ち込んでいたのですがリップルの場合、午前中は上昇していました。もっとも暴落が遅かったわけです。しかもチャートを見ると、いち早く回復したのもリップルです。12月23日、暴落の翌日には1XRP当たり137円をつけました。さらに12月28日には、リップル社のCEOが多方面のメディアに出演しました。そして自分たちの仮想通貨・システムの有効性について説明したところ、安ど感が市場に広がりました。その結果、1XRP当たり150円台を回復しました。この時にはイーサリアムを抜いて、一時的に時価総額が仮想通貨2位を記録したこともありました。
ちなみに12月29日も続伸して、相場がたった4時間で20円も上昇しています。このように一時期ほかの仮想通貨に引っ張られるような形で相場が下落しましたが、その1週間後には過去最高値のところにまで戻しています。2017年11月までは1XRP20円でしたから、12月29日の174円は9倍近い相場の上昇率となります。
リップルの相場を見る際、チャートが上昇しているときがポイントです。何度かチャートが上昇することがありましたが、その後特徴的な動きを見せます。相場がある程度上昇して、落ち着いたところでフラットなチャートになります。これは一定の価格帯でもみ合うからです。ある程度の価格帯でチャートが落ち着いたところで、下げが入ったとします。ところがもし買い支えが確認できれば、さらにワンステップ相場が上昇する可能性が高いです。
もしチャートが上昇すれば、またある程度の価格帯でもみ合いが一定期間で起こります。このパターンをうまくマスターできれば、儲かる可能性の高い回でタイミングをつかめるでしょう。このもみ合い・相場の調整は数日間に及ぶこともあります。リアルタイムのチャートがフラットになったら、できるだけ画面から目を離さないことです。そして今後下落するのか上昇するのかをしっかり見極めて、今後のトレードの戦略を練るとよいでしょう。
ほかの仮想通貨同様、リップルもここ1~2年で急激に相場が高騰しています。しかし高騰といっても、1XRPあたり数百円のレベルですから一般の方でも購入できるでしょう。
そして今後ももしかするとウクライナのように何か問題が起こり、仮想通貨全体の暴落に引きずられる可能性も考えられます。しかし大手金融機関がシステムを導入している、世界的な有名企業が出資しているため、ほかの仮想通貨と比較するとチャートの推移は安定するはずです。値動きをよく見て、売買のタイミングを見極めましょう。