仮想通貨とは?
ビットコインの取引で利益を出すためには、相場観を養う必要があります。正しく相場や値動きを予想するためには、チャートの分析ができなければなりません。チャートは株式取引やFXでも使われるツールで、それまでの値動きの変化について図式で示したものです。チャートを見ることで、今後ビットコインの相場がどう変動するかある程度予測ができます。
チャートを見ると、常に激しく値動きを繰り返していることがわかります。数週間・数か月単位では値上がりと値下がりを繰り返していますが、数年といったスパンで見ると一定のトレンドのあることがわかります。
2013~17年くらいまでは、長期的なスパンで見ると基本ずっと上昇していることがチャートを見れば明らかです。相場で押さえておくのは、売買するタイミングにあります。基本中の基本として、チャートが右肩上がりの傾向であれば買い時で、右肩下がりの場合には売り時である点を押さえましょう。
ビットコインのチャートを理解するためには、ローソク足を押さえておくことです。ローソク足とは、ローソクのような形状をした図のことで始値・終値・高値・安値を意味しています。この図を見てみると、ろうそくから飛び出る糸のように上下に一本腺が出ています。この線をそれぞれ上ひげ・下ひげと言います。
上ひげの長い場合には注意が必要です。始値から高値までの距離が長いことを意味して、上昇した分のほとんどがその日のうちに下落したことになります。急落する可能性が高いため注意しなければならないわけです。逆に下ひげが長い場合には始値から安値までの距離が長いことになり、今後急騰する可能性があります。相場が上昇して、買いのタイミングを意味しています。下ひげが長ければ長いほど、今後相場はなかなか下がりにくいと推測できます。このようにチャートのローソク足を見ることで、今後の値動きの展開をある程度予測できるわけです。
ビットコインのチャートをチェックする際に、ローソク足とともに一つの指標になるのが移動平均線です。移動平均線とは一定期間の終値を平均化して、それを1本の線でつなげたものです。期間は様々で数日単位から数週間単位のものまであります。移動平均線でトレンドがどうなっているかがわかります。移動平均線が上向きであれば上昇基調、下向きであれば下降基調にあることがうかがえます。上昇基調であれば買いで、下降基調であれば売りのタイミングであると判断できるでしょう。
ビットコインの2017年の相場を見てみると、年間で価格が大きく乱高下しています。チャートで見れば一目瞭然でしょう。これはそれだけビットコインが世界的に大きな注目を集めていることの証左でもあります。2017年1月4日時点の終値は13万10円でした。しかし2月17日には年間の最高値である221万4558円を記録しており、20倍近くにまで急騰していることがわかります。
2018年には、65万円台にまで急落する場面もありましたが、それからしばらくして、今度は127万円台と倍近くまで値上がる状況もみられます。このような激しい値動きを見てみると、ビットコインで資産運用するのであれば、できるだけこまめにチャートを押さえる必要があります。チャートをチェックして今後の相場を読み取って、売買タイミングをはかることが大事です。
ビットコインの相場の値動きを見てみると、世界情勢と密接な関係のあることがわかります。2017年1月には中国人民銀行が国内の仮想通貨取引所を対象に調査を実施しました。締め付けがきつくなると推測する向きがあって、ビットコインの相場は急落しました。また4月には日本でも改正資金決済法といって、ここで仮想通貨に関する法律が制定されました。仮想通貨を日本政府が実質認めたことになって、信頼性が高まったと評価されたため、チャートも安定した上昇局面を迎えました。
8月にはビットコインとビットコインキャッシュに分裂したのは、ニュースでも取り上げられましたから知っている方も多いでしょう。この分裂が比較的スムーズにいったことも影響して、しばらく相場は安定して上昇していきました。このように一つの出来事によってチャートが大きく変化しますから、経済ニュースに高い関心を払うことが大事です。
ビットコインは仮想通貨の中では、比較的相場が安定しているといわれています。しかしそれでも年間で何十倍という大きな変化が起こり、チャートも乱高下することがあります。
これだけチャートが大きく動くということは、逆の見方をすれば相場が安定していないからこそ投機的なチャンスはあるといえます。その時々の相場の予測は専門家でも難しいでしょうが、長期的な目で見れば当面安定して上昇するとみられていますから、いくつか購入してみるのはいかがでしょうか。