仮想通貨とは?
仮想通貨の代表であるビットコインは、ちょっとした出来事やニュース、要人の発言で大きく価格が動きます。仮想通貨取引所がハッキングされようものなら、瞬く間に大暴落するほどです。
そのような外的要因の影響を受けやすいビットコインなのですが、ウィンクルボス兄弟の発言や動向にも過敏に反応する傾向があります。
ウィンクルボス兄弟がポジティブな発言をすればビットコインにとっては値上がりのキッカケとなる好材料となりますし、ネガティブな行動を取れば悪材料となって値下がりを起こしかねません。
このウィンクルボス兄弟とは、一体どのような人物なのでしょうか?
目次
仮想通貨業界で度々話題になるウィンクルボス兄弟とは果たしてどのような人物なのでしょうか?
ウィンクルボス兄弟は、仮想通貨に投資をして一財産を築いた資産家です。ただし、億り人なら世の中に数多くいるのですが、なぜウィンクルボス兄弟に注目が集まるのでしょうか?
ウィンクルボス兄弟が注目を集める最大の理由、それは彼らがまだビットコインに価値がない頃より仮想通貨に投資を始め、財産を築くことに成功したからでしょう。
確かに世の中には億り人が多くいますが、そのほとんどがビットコインに価値が付き始めてから投資を始めた人たちばかりです。その点、ウィンクルボス兄弟はビットコインに価値がない頃から投資を始めたわけですから、どの億り人よりも先見の明があったということです。
そんなウィンクルボス兄弟は、まだ価値のない頃よりビットコインを購入できたということもあってか、世界でもっともビットコインを保有している人物としても有名です。
ウィンクルボス兄弟の名前が世の中に知れ渡ったのは、Facebookへの訴訟で勝利した時でしょう。
当時、大学生だったウィンクルボス兄弟は、学生専用のコミュティサイトの作成をマーク・ザッカーバーグたちに依頼しました。
ザッカーバーグはその後、このウィンクルボス兄弟のアイディアをヒントにフェイスブックの元となるSNSを立ち上げ、世界中の人達が利用するサイト、つまりFacebookへと成長させました。
ウィンクルボス兄弟は、これをアイディアの盗用だと判断し、ザッカーバーグを訴え、勝訴しました。その結果、賠償金として6500万ドルもの大金を手にしました。
この巨額の賠償金を元手に仮想通貨に投資をし、さらなる財産を築いたのです。
ウィンクルボス兄弟がビットコインに投資を始めたのが2013年頃で、当時のビットコインの価格が1BTCあたり1万円ほどでした。
その後、ビットコインの価格は高騰し、2018年現在、1BTCあたり70万円から90万円を推移しています。
ウィンクルボス兄弟の総資産は既に10億ドルに達していると言われており、日本円に換算すると約1000億円以上となります。
既に大金を手にしたウィンクルボス兄弟ですが、そのお金を使ってリタイアをする予定はないようです。むしろ、今まで以上に積極的に仮想通貨業界に関わっていくようです。
最近の動向というと、ビットコインのETFを計画しているようです。
ただし、このビットコインのETFは2018年8月時点において、米国証券取引委員会によって拒否されています。
もっとも、これは最終判断ではありません。SECの中でも、ビットコインを容認する動きがあるようで、今後の展開次第ではビットコインのETFが承認される可能性があります。
ウィンクルボス兄弟の働きかけが功を奏し、もしもビットコインのETFが承認された場合、ビットコインの価格が2017年の時のように高騰する可能性があります。
というのも、2018年7月において、ビットコインの価格は大きく高騰しました。一時は60万円台まで暴落したビットコインですが、ETFに上場するかもしれないという期待感から、数週間で一気に90万円台まで跳ね上がったのです。
この時は承認されず、その失望感から売りが殺到して再び暴落したのですが、もしも承認されていたら去年の価格を上回るほどの値上がりを記録したかもしれません。
そもそも、ビットコインが220万円まで値上がりした時も、アメリカでビットコインの先物取引が始まったことがキッカケでした。
その時は、仮想通貨に関わる様々な不祥事が原因でビットコインの価格は後に暴落しましたが、現在は違います。
2018年1月から8月にかけて、各国の政府がビットコインに対して規制を始め、健全な運営ができるように様々な取り組みが行われました。今後も、この取り組みは継続されるでしょう。
見切り発車に近い状態でスタートした2017年と違って、2018年は受け入れ準備ができている状態でETFがスタートしようとしているのです。今回は、暴落することなく、大きく高騰するかもしれません。
もしもビットコインのETFが承認された場合、今までは仮想通貨取引所を介してでないとビットコインに投資が出来なかったのが、今後はETFを通じて投資ができるようになります。
ビットコインETFを取り扱っている証券会社を利用すれば、そこから投資ができるということです。つまり、今まで仮想通貨の投資に参加してこなかった個人投資家や、大口の機関投資家からのマネーが見込めるということです。
ETFの展開次第では、前回を上回るほどの値上がりが起きるかもしれず、ウィンクルボス兄弟の動向に今、世界中の投資家からの注目が集まっています。
ウィンクルボス兄弟は、仮想通貨取引所の「ジェメニ」を運営しています。
ジェミニは海外の仮想通貨取引所で、アメリカでは大手として知られています。
アメリカの仮想通貨市場において、ジェメニを利用している投資家は多くいることでしょう。取引所を運営しているウィンクルボス兄弟は、ビットコインなどの仮想通貨の価値に影響を及ぼす重要な人物でもあるのです。
もしもウィンクルボス兄弟がポジティブな発言をすれば、ジェメニで取引をしている投資家がこぞって仮想通貨を購入するでしょう。そうなると、買い圧力が高まることで、仮想通貨の価値がさらに値上がりする可能性が高いです。
当然、ネガティブな発言をすれば、それをキッカケに仮想通貨の価値が下がる可能性があります。まさにウィンクルボス兄弟の一声が、仮想通貨の価値に影響を及ぼすのです。
ウィンクルボス兄弟は、確かに仮想通貨を評価していますが、無軌道な取引を容認しているわけではありません。むしろ、積極的に規制をするべきだと考えているようです。
2018年3月には自主規制団体の設立を提言したほどで、市場の健全性を促す取り組みを積極的に行っています。
規制を進めつつも、新規参入を阻まないよう、自由競争がしやすい環境づくりを目指しているようです。
ウィンクルボス兄弟が自主規制団体である仮想コモディティ協会を立ち上げ、市場の健全性や透明性を確保しようと努める背景には、機関投資家の参入に対する遅さを懸念しているからなのかもしれません。
2017年、ビットコインは確かに世界中から注目を集めました。では、その結果として、機関投資家が仮想通貨業界に参入したのかというと、まだその領域までには達していません。現状のところ、ビットコインに投資をする人のほとんどが個人投資家です。
フットワークが軽い個人投資家と違って、機関投資家は慎重です。実際に行動を起こすまでにはどうしても時間がかかってしまうでしょう。
最終的には機関投資家も仮想通貨業界に参入するのでしょうが、それまでにはまだ時間がかかるとウィンクルボス兄弟は考えているようです。実際、その通りなのでしょう。
機関投資家が仮想通貨業界に参入するためには、この業界が健全であること、そして流動性が確保されている必要があります。
この健全さと流動性を確保するべく、ウィンクルボス兄弟は動いているのでしょう。
個人投資家と違って、機関投資家は莫大なマネーを保有しています。このお金がビットコインなどの仮想通貨に流れた時、今までとは比べものにならないほどの値上がりを記録するかもしれません。