仮想通貨とは?
仮想通貨が世界中で注目を集めている昨今、日本でも続々と新しい仮想通貨取引所が増えています。
以前までの国内の仮想通貨取引所というと、知名度がほとんどない新興の企業が取引所を運営していることが多かったのですが、昨今は違います。
DMMやSBIのような、日本でも有数の大企業もここ最近になって仮想通貨業界に進出し、取引所の運営を始めています。
GMOコインも、そんな日本の大手企業が関わっている取引所です。
果たしてGMOコインとは一体どのような取引所なのでしょうか?今回はGMOコインの取引所としての特徴や評判について解説します。
目次
GMOコインは国内の仮想通貨取引所で、ビットコインやアルトコインの現物取引とFX取引のサービスを提供しています。
現在は販売所のみなのですが、将来的には板取引ができるサービスを提供する予定とのことです。
GMOという名称からわかる通り、GMOコインは東証一部上場企業のGMOインターネットのグループに属している企業です。
同じくGMOインターネットのグループに属しているGMOクリック証券といえば、国内でも最大級のFX会社としても有名です。
GMOコインでは、GMOクリック証券で培われたノウハウが活かされているということもあってか、素人でも使いやすい、洗練されたサービスを提供しています。
特に、スマホで仮想通貨のFX取引ができるビットレ君は、GMOクリック証券の取引用アプリとまったく同じデザインで、使いやすい仕様となっています。
大手企業が提供している取引所ということもあり、サービスのクオリティや取引環境の良さなどはトップクラスと言って良いでしょう。特にスマホアプリの完成度がとても高いので、パソコンがなくても、スマホさえあれば仮想通貨の取引を問題なく行えるレベルです。
GMOコインは、取引環境だけならば良質で、快適に利用できます。ただし、実際に利用したユーザーからの評価を見ると、かなり批判が多いです。
批判が多い理由として、まずスプレッドの広さがあります。
GMOコインは当初、スプレッドはたったの300円と、販売所にしては破格の狭さを提供していました。
しかし、やはり販売所で狭いスプレッドを維持するのは難しかったようで、300円から500円、やがては数千円以上まで拡大したという経緯があります。
スプレッドが広いと、取引コストが高くなるため、スプレッドの拡大に合わせてGMOコインに対する批判が一気に膨れ上がりました。特に、一時的な現象とはいえ、スプレッドが1万円以上拡大した際には、ユーザーからの評価がより一層悪化しました。
2018年8月時点において、GMOコインのFXのスプレッドは1000円から1500円で推移しており、販売所としては妥当なスプレッドを維持しています。
しかし、過去には1万円以上拡大したことがあるという歴史があるだけに、ユーザーからの評価が悪いです。
GMOコインは過去に金融庁より行政処分を受けた経緯があります。これに関しては、ユーザーの中でも評価が分かれます。
まず、仮想通貨という産業は始まったばかりの業界で、まだまだ黎明期です。このような発展途上の産業においては、金融庁より行政処分を受けるなんてことはしょっちゅうあることなため、GMOコインが行政処分を受けたからといって、それだけを理由に評価を下げるに値しません。
実際、2018年以降、GMOコインに限らず、業界のあらゆる取引所が行政処分を受けているため、GMOコインだけが悪いということにはならないです。
GMOコインが受けた行政処分の内容についてですが、金融庁からみてシステムリスク管理体制が不十分だったというもので、取引所として致命的な問題があるわけではありません。
現在は、行政処分を受け止め、改善に努めているため、安全に利用できます。
GMOコインといえば、度々売り規制が発生することがあります。これも評価を下げている要因なのですが、スプレッドの広さほど悪い評判ではありません。
まず売り規制とは、その字面の通り、仮想通貨の売りを規制する処置です。
これは相場が急変した時などに取られる緊急処置のようで、たいていの場合はすぐに解除されることが多いです。
ただ、もしも仮想通貨の相場が暴落している時に売り規制を出されると、含み損が増えているにも関わらず、損切りが出来ないという事態に見舞われるため、非常に厄介です。
もっとも、売り規制に関しては現物取引にしか出ておらず、FX取引では基本的に規制されることはないです。そのため、FXをメインに取引しているユーザーからすると、それほど大した不満点ではないのでしょう。
GMOコインで現物取引をしている方からすると、評価を下げるポイントではあります。
GMOコインの評判について調べていると、アカウントを凍結されることがあるという話があるのですが、この評判については真偽が定かではありません。ですので、アカウント凍結については、あまり心配する必要はないでしょう。
一応、GMOコインとしてはアカウントを凍結することがあります。ただし、理由もなくアカウントを凍結することは原則としてありません。
凍結される理由というと、例えばボットを使用した不正な取引などがあります。
要するに、悪質な方法でトレードをしているユーザーに関してはアカウントを凍結することがあるというだけです。普通に利用する分には、アカウント凍結について心配する必要はないでしょう。
GMOコインといえば、かつてはレバレッジが最大で25倍でビットコインFXができる取引所として名を馳せていました。
レバレッジ25倍で取引できる取引所は国内にはほとんどなく、まさにハイリスクハイリターンな取引ができる取引所として評価されていました。
しかし、現在はレバレッジが最大で10倍にまでしか設定できず、評価が分かれる事態になっています。
ハイリスクハイリターンな取引を求めているユーザーからすると、レバレッジを下げる行為はまさに改悪となるため、評判が悪いです。
ただ、リスクに慎重なユーザーからすると、レバレッジを下げることで、余計なリスクを背負わずに取引ができるようになったので、必ずしも改悪とは限りません。むしろ、ビットコインはボラティリティが高い分、ある程度のレバレッジの規制は仕方ないと考えるユーザーもいます。
レバレッジを最大10倍にまで下げることは改善なのか、それとも改悪なのかは議論の分かれるところとなります。
GMOコインは、国内では数少ないアルトコインFXができる仮想通貨取引所です。
GMOコインが取り扱っているアルトコインの銘柄は、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップルです。
ビットコインFXができる仮想通貨取引所は国内に多く存在しますが、アルトコインFXができる取引所となると、GMOコインとDMM Bitcoinの2社だけとなります。
GMOコインならば、レバレッジ最大5倍で、各アルトコインのFXができます。そのため、ビットコインだけでなく、アルトコインの価格が変動している時であっても、GMOコインならトレードで利益を狙うことができます。
FXは現物取引と違って、売りからでもエントリーが可能なため、たとえ暴落している時であっても利益を稼げます。
2018年以降、ビットコインも暴落しましたが、それ以上にアルトコインも大暴落しています。
基軸通貨でもあるビットコインは需要があるということもあってか、既に暴落が終了し、価格が安定しているのですが、アルトコインは違います。
GMOコインならば、今後アルトコインが暴落する時、売りを仕掛けることで儲けられるということで、一定の評価を得ています。
スプレッドについては色々と悪評があるGMOコインですが、ここ最近は評判の悪さを懸念してか、スプレッドも1000円台で安定しています。
スプレッドの開きが1000円以上あるというのは、取引所としてはかなり広めですが、ただGMOコインはそもそも販売所です。
販売所はその性質上、スプレッドが拡大しやすく、ある程度の広さまでなら許容範囲です。流石に5000円以上拡大されたら取引なんてできませんが、1000円ぐらいであれば、問題なく取引できるでしょう。
GMOコインは、スプレッドの広ささえ我慢できれば、他に関しては非常に評価の高い取引環境を提供しています。
まず、販売所のため、約定率が高く、約定スピードも速いです。成行注文をすれば、高速で約定できますし、約定拒否もほとんどありません。
さらに、取引ツールも使いやすく、テクニカル分析に向いています。売買手数料もかからないので、スプレッド以上のコストは基本的にかかりません。
部分的には評判の悪い個所もありますが、総合的に見ると、GMOコインはクオリティの高い取引環境を提供している仮想通貨取引所です。