仮想通貨とは?
国内の仮想通貨取引所の中には、現物取引よりもむしろFXに特化した取引所もあります。コインエクスチェンジ(QUOINEX)も、そのような取引所の一つです。
コインエクスチェンジは金融庁より認可を受けている正式な国内取引所で、もともとはシンガポールで設立された会社なのですが、現在は日本を拠点に運営しています。
海外の強い取引所ということもあってか、日本円のみならず、ドルやユーロ、オーストラリアドル、香港ドル、シンガポールドル、中国人民元、フィリピンペソ、インドルピーなど、多様な法定通貨に対応しています。
今回はコインエクスチェンジの取引所としての特徴と評判について解説します。
目次
コインエクスチェンジは、現物取引のみならず、ビットコインFXのサービスも提供している仮想通貨取引所です。
そのレバレッジは最大25倍と、国内でも最大級の高さです。
日本のレバレッジは、金融庁の規制もあり、最大で25倍にまでしか設定できません。そのため、事実上、コインエクスチェンジのレバレッジは国内で最大ということになります。
国内ではそれほど知名度の高い会社ではありませんが、もともと海外展開を視野に入れている取引所ということもあってか、海外取引所への接続数は15社以上と多く、流動性の高い取引ができます。
流動性が高い分、約定力のある板取引がしやすく、ここ最近は特に取引高が多い取引所として名を馳せています。
出来高が多いということもあってか、スプレッドも狭く、取引手数料もかからないため、コインエクスチェンジで取引をすれば低コストな取引ができるでしょう。
コインエクスチェンジが取り扱っている仮想通貨の銘柄は、ビットコインやイーサリアム、ビットコインキャッシュ、リップル、そしてキャッシュなどがあります。
キャッシュとは、コインエクスチェンジを運営しているQUOINE社が発行した仮想通貨です。国内でキャッシュの売買ができる取引所はコインエクスチェンジだけとなります。
ここでしか取引できない仮想通貨がある、流通量が多い、FXに強いなど、コインエクスチェンジには他にはない独自の特徴があります。
コインエクスチェンジは、知名度に関して言えばそれほど高くはないです。ただ、評判について言えば、悪くはなく、一定の評価を得ています。
コインエクスチェンジが評価される理由として、まず不祥事らしい不祥事がない点があります。
2018年以降、次々と大手取引所の不祥事が発覚する最中、コインエクスチェンジはこれといって特に不祥事はなく、安定した取引環境を常に提供しています。
確かに一度金融庁より業務改善命令を受けたことがあるのですが、それほど重い内容ではなかったようで、この業務改善命令がサービスに影響を与えたということはありません。
現在は業務改善命令を受け止め、改善に努めているとのことです。
不祥事が多い他社と比較すると、ハッキングのような目立った不祥事が特になく、安全な取引環境を常に提供し続けているだけに、総合的に見るとコインエクスチェンジは評判が良い取引所となります。
コインエクスチェンジが提供している取引ツールは、高機能で使いやすく、デザインも見やすいため、初心者であっても利用しやすいです。
テクニカル分析に必要なインディケーターも多く揃っているため、FXでビットコインの短期売買をしたいという方にとっても都合が良いでしょう。
さらに、iPhoneやandroidなどのスマホに対応している取引アプリをリリースしているため、事前にアプリをインストールしておけば、外出中でパソコンを使用できない時であっても、仮想通貨の取引ができるなどのメリットがあります。
出来高が多く、約定力が高いなど、利点の多いコインエクスチェンジですが、入出金のスピードに関して言うと、難点があるという評判があります。
入金のスピードに関して言えばそれほど問題はないのですが、コインエクスチェンジは出金処理に時間がかかる事が多いようで、その点について不満を抱くユーザーが多いようです。
コインエクスチェンジを利用する際には、出金が遅れることも鑑み、できるだけ早めに出金申請をしておいた方が良いでしょう。
国内で最大級の出来高を誇る取引所というと、以前まではビットフライヤーがその地位にいたのですが、最近はコインエクスチェンジが国内最大の取引所の地位へと近づいています。
その背景には、コインチェックやビットフライヤー、Zaifなどの大手取引所の不祥事があるのでしょう。
2018年以降、日本でもっとも取引量の多い大手取引所から次々と不祥事が発覚したという背景もあってか、リスクを嫌ったユーザーが次の取引所として選んだ先がコインエクスチェンジだったようで、ここ最近になってコインエクスチェンジの取引量は増加の一途を辿っています。
もともとコインエクスチェンジは安全性に強く、安定感のある取引ができる取引所だったため、不祥事を嫌ったユーザーからすると、非常に魅力的な取引所に見えたのでしょう。
2018年8月時点において、ビットコインの24時間の取引高を見ると、コインエクスチェンジがZaifやビットフライヤー、コインチェックなどを抜いて最も多く取引されていることが多く、人気の高さが窺えます。
取引高が増えた結果、コインエクスチェンジの現物取引におけるビットコインのスプレッドも以前に増して縮小するようになり、常に低コストな取引ができるようになりました。
今後、ユーザーの増加が続いていけば、やがては国内で最大級の取引所の地位に君臨できるでしょう。
コインエクスチェンジは、もともと手数料が安い取引所として高く評価されていました。
入金やビットコインの取引手数料などが無料であるため、お金をかけずに仮想通貨へ投資ができる取引所だったのですが、ここ最近になってスプレッドも縮小するようになったため、ますますコストがかからない取引所として扱われるようになっています。
とりあえず、お金をかけずにビットコインを購入したいというニーズを持っている方にとって、コインエクスチェンジはもっとも使いやすい取引所となるでしょう。
それに加え、仮想通貨の送金手数料も無料となるため、仮想通貨を他の取引所に移動させる時であっても特にお金はかからないです。
手数料が安く、スプレッドも安いコインエクスチェンジは、まさにお金がかからない取引所なのです。
コインエクスチェンジは、確かに高性能な取引ツールを提供しています。ただし、それはパソコン用のツールの話であり、スマホ用の取引アプリに関して言うと、評価が低いです。
評価が悪い理由として、アプリが重く、操作し辛いからという意見が大半なようです。
仮想通貨を購入するだけならば問題はないのでしょうが、デイトレードのような短期売買をするとなると、このアプリのスピードの遅さは致命的な欠陥になるでしょう。
このように、パソコンとスマホとで、取引ツールの性能に違いがあるので、注意が必要です。
コインエクスチェンジの口座を開設する場合、申込から口座開設完了までに時間がかかることが多く、中には1週間以上待たされるケースもあるようです。
口座の開設スピードというと、たいていの場合は数日以上かかるもので、申込即開設とはいきません。
そのため、ある程度遅れるのは致し方ないのですが、コインエクスチェンジはそれ以上に開設が遅れやすい取引所ということです。
コインエクスチェンジに申込をする場合は、多少遅れることは覚悟しておいた方が良いでしょう。
コインエクスチェンジは、部分的に見えるとデメリットを何点か抱えていますが、全体的にみると安定性のある取引所です。
特にここ最近、大手取引所の不祥事が続いているだけに、今のコインエクスチェンジは国内でも特に安心して利用できる取引所に見えるでしょう。
実際、ここ最近におけるビットコインの取引量は、コインエクスチェンジがもっとも多く、常に活発な取引がなされています。今後も不祥事やトラブルがなく、安定した取引環境を提供することができれば、いずれは国内でもっとも取引量の多い取引所になれるでしょう。